フリーランスの拠点を大阪から大分に変えよう、と決めた時に最初に報告したのは高校時代に美大受験の絵を教えてくださった、藤原美術研究所の藤原先生でした。
大分市美術館のそばの教室に高校の授業が終わったら自転車で、よいしょ、よいしょと坂をのぼって、デッサンを習いに行っていた日々。普通科高校でモヤモヤしてた(または寝てた)当時の僕には、本棚に収まっていた画集、バウハウスの本、建築の本まで、読みたい本と、知らないことがぎっしり詰まった夢の国。 美術研究所とともに、30年近く先生が続けているお雛様の工房「みかわ工房」のパンフレットをつくりたい、と声をかけていただいて、デザインを担当しています。
ネット販売が中心のみかわ工房ですが、今回はネットが見れない方にも見ていただけるようにパンフレットを作ろう、ということで、言い回しや文字のサイズを何度も家族のじいちゃんばあちゃんに見てもらいながらできた今回のデザイン。
都会の「エッジの効いた」デザインとは違う「年配の方のことは、じいちゃんばあちゃんたちといるとなんとなくわかる」デザインになったかな、と新しい道筋が見えてきた気がします。
ばあちゃんが「この文字じゃ見えんよー」と校正して、それを若者が直して、と二人三脚でやってるデザイン会社とか、面白くなりそうだなぁ、などと妄想しておるのでした。
地方の強みかも。 ではでは!
<みかわ工房> http://hujikumi.com
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