鹿児島県霧島市。霧島温泉、霧島神宮などがある観光地です。
そのふもとにある「きりん商店」さん。
きりん商店さんは、霧島のおいしいもの、すてきな地元のものが届くようにと始めたお店だそう。
昔ながらの民芸品はもちろん、パッケージを新しくしたり、今の暮らしに合わせて個包装にしたりと、霧島を編集するような活動と、店構えが気になって伺ってみました。
昔の黒板にお知らせが。
ちょうど、お店の中では、七輪であんパンを温めている最中。
買ったあんパンをその場で温めてくれるそうで、お子さんがまだかなまだかな、と様子を覗いています。
店内を見渡していると、店主さんが「お茶でもどうですか?」と声をかけてくださり、いただくことに。
地元の大工さんと一緒に改修したという古民家の中で美味しいお茶をいただきました。
一煎目、二煎目、三煎目、とお茶の風味が変わっていくのを、やさしい語り口の店主さんから聞きながら、はじめて会った方と一緒にお茶の箱を使った机を囲むのは、試飲というより、寄り合いです。
ただデザインをするだけではなくて「どうやって届けるか」自分の手足で実践する店主さん。
そこに集まるお客さん、通っている常連さん(なんと、霧島神宮にも奉納される太鼓を叩く「九面太鼓」の方でした)の人柄や風土が染みこんだ、素敵なお店。
観光って「またこの人たちに会いにいきたい」なんだなと思った、2015年、いちばんこころに残った旅行先でした。
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